2013年12月
静岡県・伊東市の山中に建設途中で放棄されたリゾートマンション廃墟がございます。
曇りで薄暗かったのも相まって、言い知れぬ威圧感がありますね・・・
周りは木がもじゃもじゃで、たどり着くのに気合と覚悟が要ります。
この物件はベランダ部分が見所のひとつです。
苔むしたコンクリの足場と頭上に迫ってくる緑。
雨上がった後だったのでちょうど塗れて潤った感じでした。
マンションの内部はこんな感じです。メゾネットタイプのマンションだったみたいですね。
でもその割には幅が少々狭いような・・・当然残留物は無く、コンクリ打ちっぱなしです。
実はこのマンションはかつて屋上に建設途中の鉄骨が骨組みだけ残されていました。
自分が行ったときにはもう基礎だけ・・・ガス切断して解体されています。
6~7階分もある巨大なものだったので、どう考えても危険ですしね。
上から見下ろしてもやっぱり小さなジャングルみたい。
配管?電線?用の丸穴から通過してくる光がスポットライトのような。
全部ほぼ一緒なつくりなので、開口部の先には同じ光景がつづきます。
この四角は・・・なんなんでしょうね。
人間が通るとしたらしゃがまないと無理ですね。空調でしょうか?
こういう明暗差が大きい状況では、HDRが生きます。
ペンタK-5のブラケット撮影能力最高。
2013年5月撮影 撮影枚数196枚
三重県・津の山間にある変電所廃墟。
近鉄大阪線の旧東青山駅と、東青山トンネルから徒歩でいけます。
この東青山トンネルは廃線跡としても有名で、
その道の方も結構訪問されているようですね。
白壁と、すぐそこまで迫った緑の対比が特徴的な廃墟です。
この時代(?)の発/変電所はこういう様式がはやりだったんだろうか。
一枚上の室内全景を撮影した場所、角部屋。
だいぶ苔っていますが、大部分の白壁の漆喰?はまだ残っています。
8月の一番暑い時期に訪問しました。ブッシュを越えるのがアレな時期ですが、
やっぱり山中の廃物件は緑の時期が旬ですな。(紅葉の時期でも可)
壁には無数の碍子製のパイプが貫通しています。のぞくとこんな感じ。
地下(というか1階か?)には小窓と白塗装のはげた壁の小部屋があります。
差し込む光が緑ですばらしい・・・画像は後処理をしています。
ガラスはすべて失われていますが、この窓枠がいい味だしてるw
角部屋への階段をマイルドなHDRで仕上げました。
この廃墟は、私がカメラを手に入れた最初期に撮影に行った場所です。
緑と建物とのコントラスト、葉を通して入ってくる色のついた光、探検したときの意外性・・・
規模は小さいですが、非常に趣のある場所です。
ここで、建物と自然を絡めて撮ることの楽しさをじっくり味わいました。
紅葉の時期に再訪したいところです。(紅葉する植物なのかな・・・)
訪問日:2012年8月・撮影枚数:258枚